2011年5月6日金曜日

ウイルプラスHD、複数メーカ?em>ブランド 目指せ、自動車版「量販店?

 輸入車販売店を展開するウイルプラスホールディングス(東京都大田区)は横浜市内に、伊フィアット、米クライスラーなど複数メーカーのブランドを扱う大型店舗を来年初めに出店する。新車販売は自動車メーカーの戦略が色濃く反映される。このため、メーカーが同じグループに属している場合を除き、“1店舗1ブランド”が常識。だが、ウイルプラスの成瀬隆章 ミネトンカ
社長は、家電量販店のように消費者が複数のブランドを比べながら検討できる店舗を目指しており、新店舗はその試金石となる。

 横浜の新店舗は約1000平方メートルの広さで、ショールームには25?30台が置かれる予定。同一のショールームに異なるメーカーによる複数のブランドの新車が展示されるのは、異例だ。

 成瀬社長は「(1店
舗1ブランドを掲げる)販売店やメーカー側の都合ではなく、お客さまが1カ所で複数のブランドを選べる店をつくりたい。そういう店舗を10年以内に全国展開する。いわば、街の電器店から家電量販店のようになるのが目標だ」と持論を展開している。

 メーカー側には、同じ店舗で他社と比較されると価格低下などにつながるという抵抗感があるようだ
。このため、ウイルプラスが新車販売の実績を上げ、メーカー側に、このビジネスモデルが成功する可能性が高いと認識させることができるかが“輸入車のデパート”実現のカギとなる。

 横浜市の新店舗で扱われることが決まっている両ブランドは、いずれもウイルプラスによる販売比率が高く、フィアットの約2割、クライスラーの約4割を占めている。両社
は提携しているが、ブランドとしての販売ルートは別で、両ブランドを一緒に売る店舗を実現できた背景は、ウイルプラスの販売実績が大きい。他メーカーとも交渉中で、3社以上のブランドを扱う店舗としてオープンする可能性もある。

 今後もこうした店舗を随時、出店する方針。「複数のブランドを扱えば集客力が高まる。販売が増えればメーカーにも
メリットがある」(成瀬社長)とアピールしていく。

 ウイルプラスは東京や横浜、九州北部に計21店舗を展開している。活発なM&A(企業の合併?買収)などにより、2007年当時の5店舗から3年で4倍に増えた。伊アルファロメオや独BMWなど、計9ブランドを扱っている。業績を伸ばしている同社には複数の買収案件が持ち込まれており、「M アスタリア RMT
&Aも活用しながら、販売ブランド数をさらに増やしていく」(成瀬社長)方針だ。

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引用元:RMT

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